病気の疑い

がんの早期発見

がんの早期発見

がんは、がん細胞が異常に増殖し、浸潤しんじゅんや転移することによって正常な周囲の組織や離れた場所の組織に影響を及ぼしながら進行します。そのため、できるだけ早く発見し、早期に治療を開始することがとても重要です。近年では、検査・診断技術の進歩によって、早期発見が可能となり、自覚症状がないような初期の段階から治療できるようになりました。

  • 浸潤:液体が周囲にしみ込んで広がるように、がん細胞が周囲の組織や臓器に広がること。
    転移:がん細胞が血管やリンパ管を通って、発生した場所から離れた組織や臓器に移動すること。

がんの年次推移によると、1993年から2011年にかけて、がんの5年相対生存率(治療によって5年後に生命を救えている確率)は、多くの部位で上昇傾向にあることが示されています1)

また、初期のがんでは自覚症状がないことも少なくないため、厚生労働省はがん検診を推奨しており、いくつかのがんでは無料の検診を受けられます

  1. 国立研究開発法人国立がん研究センター全国がん罹患モニタリング集計生存率報告(1993-2011年)(2023年2月22日閲覧)※外部サイトに移動します

(公開:2022年8月)