検診
子宮頸がんは20~40歳代の女性に多いとされ、そのため20歳以上の女性に対して子宮頸がん検診(2年に1回)が推奨されています1)。
子宮頸がん検診では、問診に加えて、視診と子宮頸部の細胞診・内診を行います。
腟鏡という器具を使って、子宮頸部(子宮の入口)を直接観察する検査です。
子宮頸部を専用の器具でこすって細胞を採取し、顕微鏡で異常な細胞がないかを確認します。
子宮頸がん検診の結果のみで、子宮頸がんであることが確定するわけではありません。また、「子宮頸部異形成」という状態で発見されることもあります。異形成は「がんになる前の状態」で、そのすべてががんになるわけではなく、一部が数年かけてゆっくりとがん化すると考えられています。
子宮頸がん検診で異常あり(がんの疑い)と判定されたら、精密検査を受ける必要があります。精密検査では、コルポスコープという拡大鏡を用いて子宮頸部を詳しく観察します。疑わしい部分があったらその部分の組織を採取して(生検)、がんかどうかを調べます(組織診)※。
(公開:2022年8月)