がんの一般的な発症要因
がんは、何らかの刺激によって遺伝子が傷つき、遺伝子に変異が起こることで発症します。遺伝子に変異をもたらし、がんの発症に影響を及ぼす要因はさまざまですが、日本人患者さんのうち、男性の43.4%、女性の25.3%は生活習慣や感染といった予防できる要因によって起こったと考えられています1)。私たちが予防できる要因には、タバコ、お酒の飲みすぎ、偏った食事(野菜や果物の不足、塩分のとりすぎ)、運動不足、肥満・やせすぎといった生活習慣のほか、がんの発症に関係するウイルスや細菌の感染などがあります2)。なお、これらの要因が及ぼす影響は、がんの種類によって異なります。
- タバコ:タバコを吸わない・受動喫煙(他人のタバコの煙)を避ける
- 飲みすぎ:適度な飲酒
- 偏った食事(野菜や果物の不足、塩分のとりすぎ、熱い飲食物):
偏らずバランスのとれた食生活を送る
- 運動不足:適度に体を動かし、日常生活を活動的にする
- 肥満・やせすぎ:適正な体重や体型を保つ
- ウイルスや細菌の感染:がんの発症に関係するウイルスや細菌に対する検査を受け、必要に応じて治療や予防をする
- 子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス)
- 肝がん(肝炎ウイルス)
- 胃がん(ヘリコバクター・ピロリ菌) など
- 国立研究開発法人国立がん研究センター「がん情報サービス」「科学的根拠に基づくがん予防」(2023年2月22日閲覧)※外部サイトに移動します
- 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策研究所「科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究」より「日本人のためのがん予防法」(2023年2月22日閲覧)※外部サイトに移動します