発病前

がんと遺伝子

がんと遺伝子(がん遺伝子、がん抑制遺伝子)

私たちの体には2万種類以上の遺伝子がありますが、その中のいくつかの遺伝子が、がんの発症や抑制に密接にかかわっています。

がんは、正常な細胞の遺伝子が何らかの刺激によって複数箇所傷つき、変異することによって起こり、細胞が異常に増殖する病気です。このとき、特定の遺伝子が傷つくと、細胞の増殖が異常に進んでしまうことから、その遺伝子を「がん遺伝子」と呼んでいます。

一方、私たちの体には、がん細胞のような異常な細胞に対して、遺伝子に生じた傷を治したり、異常な細胞が死ぬように働きかけたり、細胞の増殖を抑えたりする「がん抑制遺伝子」が備わっています。そのため、がん細胞ができても、がん抑制遺伝子が正常に働いていれば、がんの発症は抑えられます。しかし、がん抑制遺伝子に変異が生じると、これらの機能が果たせなくなるため、がん細胞が異常に増殖し、がんを発症することになります。

(公開:2022年8月)