治療
医療におけるコンプライアンスとは、患者さんが医療関係者の指示通りに治療を受けること、処方されたくすりを指示通りに飲むことをいいます。
同じような言葉に「アドヒアランス」があり、これは、治療方針の決定に患者さんが積極的にかかわり、納得した上で、主体的に治療を受けること、服用することを意味します。
コンプライアンスは、医療関係者からの一方向の指示で患者さんが治療を受けることを意味し、主体は医療関係者側になります。一方、アドヒアランスは、治療方針の決定に患者さんの意思がかかわることになり、患者さんと医療関係者との相互関係で成り立ちます。
アドヒアランスという考えのもとでは、患者さん自身が病気を理解し、主体的に治療にかかわることになるため、より高い治療効果が期待できます。そのため、現在ではアドヒアランスが重視されています。
(公開:2022年8月)