病気との共生
患者申出療養とは、患者さんからの申し出に基づき、健康保険適用外の先進的な医療を、安全性・有効性を確認した上で、保険診療に併用する形で提供できるようにする制度です1)。
①未承認薬を使ってみたい、②治験※の対象外だけど、その治験と同じ治療を受けてみたい、③先進医療※を受けてみたい・・・、この制度はこのような思いを抱いている患者さんのための制度です。将来的な保険適用につなげるためのデータ収集の役割も担っています。
なお、患者さんが申し出たらどのような治療でも受けられるということではなく、ある程度の科学的根拠がない治療法などはこの制度の対象ではありません。
患者申出療養は、データ収集に適し、安全性が確保できる病院で実施する必要があります。
保険適用外の治療を希望する場合、まず主治医に相談します。主治医はその治療法が患者さんに適しているか、治験などの臨床研究が行われていないか、くすりが入手可能か、連携できる病院があるかなどを確認します。国に治療計画書を提出し、実施が認められると保険診療に併用して医療を受けることができます1)。
患者申出療養を実施している医療機関の一覧や、患者申出療養の各技術の概要については、厚生労働省のウェブページ「患者申出療養制度」(患者さん向けページ)から検索できます。
(公開:2022年8月)