治療

合併症・後遺症とは

合併症・後遺症とは

ある病気が原因で発症する別の病気のことを「合併症」、治療を受けたにもかかわらず、治療後に残ってしまった症状のことを「後遺症」といいます。

がん治療に伴う合併症・後遺症

この病気の治療は体への負担が大きく、治療後も日常生活に支障をきたすことがあります。治療を受ける際は、治療の合併症や後遺症について十分に説明を受け、納得した上で治療に臨むことが大切です。

手術(外科療法)の主な合併症・後遺症

  • 出血

    手術後に出血があったり、出血のため貧血症状が継続したりすることがあります。

  • 創傷

    手術で縫った傷が残ったり、縫った皮膚が開いてしまうこと(創し開そうしかい)があります。

  • 創感染そうかんせん

    傷口や縫合ほうごうした部分が細菌などで感染して、痛みが生じたり、発熱したりすることがあります。

  • 痛み

    傷口や縫合した部分が痛むことがあります。

  • 深部静脈血栓症しんぶじょうみゃくけっせんしょう肺塞栓症はいそくせんしょう

    術後、長時間体を動かさずに同じ姿勢でいると、足の静脈に血のかたまりができて、静脈を詰まらせてしまうこと(深部静脈血栓症)があります。
    血のかたまりが血液を流れて肺の血管をふさいでしまうと(肺塞栓症)、命に危険が及ぶこともあります。

  • せん妄

    周囲の状況が理解できなくなったり、幻覚や錯乱があらわれたりすることがあります。ただし、一般的には一時的な症状である場合が多いです。

放射線療法の主な合併症・後遺症

  • 急性期の症状

    だるさ、食欲不振、貧血などがあらわれたり、感染しやすくなったりします。
    また、照射された部分の皮膚が変化したりすることもあります。

  • 二次がん

    放射線を照射した部分に新たながんができる可能性があります。ただし、二次がんが発生する確率は非常に低いとされています。

  • 不妊

    放射線の量によりますが、男女ともに不妊になる可能性があります。妊娠・出産を希望する場合は事前に医療関係者に相談することが大切です。

  • 手術、放射線療法については「治療前」>「3大治療法とは」のページをご参照ください。

(公開:2022年8月)