発病前
疫学とは、病気にかかった患者さんの数やその病気の種類、分布、発症に影響する要因などについて統計学的に研究する学問です。病気の特徴や発症に影響する要因を明らかにし、予防や対策に活かすことを目的として研究されます。
厚生労働省が行っている日本の疫学調査では、2023年にがん(悪性新生物<腫瘍>)で亡くなった方は約38.3万人(死亡総数に占める割合は24.3%)でした1)。
2024年に、新たにがんと診断されると予測される人(がん罹患数予測)は約97.9万人(男性約55.8万人、女性約42.1万人)と推定されています2)。また、2024年に新たにがんと診断されると予測される人(がん罹患数予測)のうち、男性では前立腺(91,800人)、大腸(85,600人)、肺(85,000人)、胃(78,900人)のがんが多く、女性では乳房(91,100人)、大腸(67,600人)、肺(41,200人)、胃(36,200人)のがんが多いと推定されました2)。
がんの生存率は確実に向上しています。進行していない早い時期から適切な治療を開始すれば、治る可能性が高くなります。早期発見、早期治療が非常に重要です。
(更新:2025年4月)